創作日誌 1/24(木)

本日も稽古でございました。

冒頭から中盤までを、出席してる人たちで出来るシーンを順にあたっていきます。

 

●ノンストップで

・(冒頭数ページについて)冨坂「ノンストップの列車みたいに」「強制横スクロールのゲームみたいに」

 

・熊谷も校長もいなくなり、榎並と星だけになるシーンで落ちないように
・冨坂「榎並さんはファルスやってる時のジャンプさんみたいな感じなんじゃない」「星さんは怒らない。驚く。泣きに入らない」

 

・ということで、ジャンプさんと津和野くんが代わりに榎並役と星役をやってみたりしました。見てくださいこのお笑いコンビ感。いや、見た目だけじゃなくてやり取りも勿論ちゃんと「おもろいことやってる感」なんですよ。
・次に「女性同士なら?」ってことで、熊谷さんと鹿島さんもやってみる。やはり、楽しげなトーンにはなる。
・最後に榎並さんと星さんが、役を逆転してみたり
・冨坂「要は「ボケる人」と「ツッコむ人」をやればいいんですよ」と原点回帰な演出

 

●恋する榎並さん
・甲田先輩にわかりやすく恋する榎並さんの図。
「わかりやすく」がミソです。
なお学校への愛は先輩の模倣にすぎない。

・恋の進展がなかなかないことを星に愚痴る榎並。横で聞いてて悔しがったりほっとしたりする津和野
⇒津和野が榎並を好きなのはそれ以前で明示したい

 

●矢吹先生が折衷案をもってくる
・あくまでも学校側の意見を支持する立場の先生なんですが、冒頭でのやり取りでの人物解説がほぼ無いので、途中から出てきて折衷案を提案すると「中立の立場の人」になっちゃわない?
→じゃあもう中立でもいいのかなー、いや冒頭で人物紹介を足すかなー

 

などなど。
今日は全体的にざざっと稽古をつけながら、榎並・星ペアのやり取りを重点的にやりました。

 

冨坂ノート

短く行きます。
榎並・星・津和野の出ずっぱり組と、今日いるメンバーのところを頭からザクザク当たっていく。
今回は強制スクロールのゲームみたいな芝居にしようと思っているので、そこらへんのテンポを意識しつつ。

あんまり身一つで自ら笑いを取りに行くイメージのない榎並と星さん(そもそもそういうイメージを持たれている女優は少ない)だけど、今回は序盤のこの二人だけのシーンで「あ、このお芝居はこういうモードで見たらいいんだ」と決まるので、頑張ってコメディ的な空気を流し続けてもらうことに。

(自劇団の作品に限って)「コメディリリーフ」って言葉が嫌いでして。
というのもコメディやってるからなんだけど。コメディリリーフじゃない人がいてはいけないんじゃないかと。
そりゃ普段の演劇活動のスタンスも違うし、本人のパーソナリティも違うし、得手不得手はあると思うんですけど、やっぱり矜持として、そう思います。
少なくともこの芝居に出ている時は、その人なりの何かしらのコメディリリーフでなくてはいけない。
と同時に、俺もその人をその人なりのコメディリリーフにしなければならないという自戒。
なんで、笑いという意味で「自分、美味しい展開なくね!?」と思ったら言ってください。一応全員何かしらあるはずだし、無ければ作るので。

おっと、なんだか私信みたいになってしまったぞ。別に誰に対して言ってるわけでもないんだけど。

さて、お笑い芸人じゃなくて俳優でも、コメディをやっていると、ボケたりツッコんだり(お笑いの人以外が言うべきじゃないと思うけど便宜上使う)っていう処理はどうしたって出てきます。
そんな時、本職の人と張るつもりはないし、そこまでは求めないにしろ、「テンポ」「語調」「理解度」という3点くらいは、自在にできなければいけないと思います。だってそれ俳優として台詞を言う術として備えていなければいけないものだと思うから。

っていう「そのテンポでそのトーンで会話を進行させる」という最低限度のスキルを標準装備した上で、そこからが個性ではないかと。
今回使うかどうかは別として、榎並夕起のナチュラルにかわいこぶる・アイドルぶる言動は、例え「マジかこいつ…!」という種のズッコケだとしても現場の我々を笑わせてるわけで、なんかになるんじゃないの?と思ってます。
もしくは『お父さんをください』のここみたいなのとか。

あれ、長くなっちった。

 

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