創作日誌 1/6(土)

あけましておめでとうございます!

2018年も創作日誌は続きます、これからもよろしくお願いいたします!

さてさて新年一発目の稽古です。

 

まずは配られた台本を読んでみます。
冒頭のみで、続きはまだまだこれからッ…!

 

幕開けのシーン。
甲田先輩と榎並さんのシーンが先に来る説もありましたが、
藤田校長vs熊谷生徒会長のバトルと、それに挟まれる榎並実行委員長と眺める星さんのシーンでこの芝居は始まります。

冨坂「最初っから熊谷はこんなにグイグイいかないかも」
→校長とやり合った後に榎並に国府台主義を早々に爆発させるやり取りがあったのですが、後のシーンでもやるからということで序盤ではカットされました。

●国府台主義と二人の違い
この生徒会長は主義が一貫していて大変わかりやすい人物なのですが、主張が一つなので同じことを言いがちになってしまいます。
その整理と、甲田先輩も国府台主義なので住み分けも課題です。
雰囲気や性格なんかは違うのですが。
*国府台主義…国府台高校の校風である「自主自律」の精神を重んじている原理主義者のことをそんな風に呼んだり呼ばなかったりしています。もちろん造語です。過去作だと、『ナイゲン』のどさまわりとか、『紅白旗合戦』の熊谷とか。

揉めてる人たちが居なくなった後の実行部隊の会話。

星「結局これどっちでやるの!?」
榎並「そこなんだよねぇ」

●星を能天気キャラに
このシーンの星の台詞は現行「どうしようどうしよう」という感じなのですが、もっと能天気にするんじゃないか説。
なぜならこの後のシーンで大いにふざけまくっているのです。
現状、どうしよう度合いが「榎並<星」なんですが、台詞とスタンスが変わることによって「榎並>星」になるのかな、と思います。

冨坂「このシーンはテンポでおもしろくしてください」
→すごく笑えるやり取りではない分、テンポをコメディにして楽しげにする作戦です。よくあります。

 

津和野くんも登場して卒業式の歌にやんややんや言うシーン。
実際にスマートフォンから流したい、という冨坂さんの希望がありました。

●津和野と星の関係性、榎並と星の関係性
・津和野と星はきっと同じクラスで呼び方は「つわ」だろう
・榎並と星は全然接点ないことにしようとしてたが、1年の時クラスメイトだったぐらいにしておこうか。それで榎並が星に司会を依頼した、とか。

 

甲田先輩が来てから、二人に冷やかされる榎並さん。
照れギレしてました。
それにしても二人の冷やかしが本当に愉快です。
甲田くんもひょうひょうと返していくので、大変楽しいシーンです。

・甲田先輩が登場した時に榎並の態度が恋する乙女に変わりたい、けど漫画っぽくなりたくはない
→前田「前髪を直すとか?」ということでさりげなくやってみる榎並さん。津和野くんと星さんもわざとらしく前髪を直してました、ノリがいいです。でも津和野くんは榎並さんのことを好きなんだとしたらちょいと切ないですね(笑)

 

●美術部の沈さん
以前の稽古でのエチュード時、絵を覆う布をめくろうとすると怒る沈さんの服(その時たまたま着てた私服)をめくろうとする卒実の面々ということをやってたのですが、冨坂「あれやれたらやりたいよなー」ということで、沈さんは美術部っぽい白衣を着ることになりそうです。
「美術部で白衣??」となったのですが、絵の具とかついてたらそれっぽいよね、ということに。
実は、ただでさえ制服女子たち(女子とかいう年齢じゃないですね許してください)がしばらく舞台上に留まるので、何か見た目で違いがあるというのは大変良い変化でもあります。
コータさんは「ジャイ子みたいな帽子かぶれば」と言ってましたが不採用となりました。

 

●前田前田問題
前回の創作日誌でもご紹介しましたが、今回の座組には前田さんが二人います。
なので稽古場では呼び方を変えているのですが、本名をそのまま役名にしてしまう劇団の弊害が発生。
「前田さん」「前田先生」って、ややこしい。
もっと早い段階で気づいとけという話は今更ナンセンスです、置いときましょう。
同姓であることをネタにするか、役名変えるかしないとダメじゃね…?

ということで、前田先生(前田友里子)の役名は、暫定で「持田」になりました。
…前回公演の役名じゃないか!
冨坂さんとしてはあまりにも前田さんに「持田」が馴染みすぎているからということでしたが、こういうのって暫定がそのまま採用される率高いような気がします。
さあ、果たしてどうなるでしょう。

ちなみにこの前田先生あらため持田先生(仮)は、生徒からはユリユリなどと呼ばれる生徒と仲いい系教師です。字がうまいので式次第の字を担当します。
前田さんは実際に字が上手です。ぜひ劇場で確かめてください。

 

●全員を早めに出したい
・斉藤コータさん演じるOBが登場する前に全員を登場させたいという狙い
・生徒のターンが長いので先生を登場させたい

などクリアしたい事項がありまして、

・山岡三四郎さん演じるPTA副会長は前田綾香さん演じる保護者(通称プロ市民)と一緒に登場、ここで榎並と熊谷もハケさせたい、そして美術部の絵が何も描かれてないのを星と津和野が目撃、するために別の話題が必要、そのために吹奏楽部淺越が一瞬登場…

・前田綾香さん演じる保護者がヤバイ話を持ち掛けるタイミング→最初は普通に生徒の味方をするだけの保護者で、次の登場でヤバイ話する、しかし校長に噛みつく前には終わらせておきたい…

など、登場人物の登場の条件が多い&パズルめいていてまだ整っていない状況です。

まずはこの冒頭のシーンがバシッと決まれば、その後の物語は流れていくんじゃないでしょうか、どうでしょうか。

 

さて、今日は稽古でほぼフル出場だった星さんにコメントをいただきました。
お酒を飲んでる最中に失礼します。
星さん、いかがでしたか?

 

星秀美 (レティクル東京座)
年明けはじめての稽古で、フレッシュな気持ちで参加できました!
しばらく顔を出せていなかったのですが、するっと受け入れてもらって、座組のみなさんの優しさと対応力にきゅんきゅんでした。台本!台本がある!とおもって、めっちゃテンション上がってしまった…
前身となる、紅白旗合戦を劇場で観ていた身としては、おおおおっと感慨深かったです。ホントに全然違う作品になっちゃうんだなあ……。わたしはまた別現場に行っちゃうので、しばらく来られないのが本当に残念で!
次来たときはどんなトラブルが増えてるんだろ……とドキドキしながら、楽しみにしています。笑

 

★星さんは、
リジッター企画『そこのこと』
1月17日(水)~21日(日)
に出演されます!
気になる方はホームページをチェック!

 

 

冨坂ノート

虫食いだらけの序盤を流れでやってみる。
実は今日結構やったシーン(比較的ずっと舞台上にいる榎並・津和野・星がキャッキャするところ)って、稽古場に向かう道中で「なんでこんな恥ずかしいやりとり書いちゃったんだろ」「“卒業式における国旗・国歌の問題をバックステージコメディとして描く”っていうコンセプトと関係ねぇ」と思いながら稽古場行ったのでした。
でも生身でやってみたら、楽しいし可愛らしいし全然オッケーだった。ここら辺は人間が演じる意味だよなぁ、と思う。

ただ、登場人物のキャラクター紹介・親しみを描く“のみ”のシーンはこれ以上あっちゃいけないな、とも思う。
登場人物のチャームで無理矢理明るい雰囲気に持っていけることはわかったので、そのぶん、常になにかしら意味のある本筋の議論が流れていないと、interestingの面で退屈になってしまいそう。

目下の課題は(進捗もそうなんだけど)出したいキャラと、式が始まる前に消化しなきゃいけないイベントが多すぎること。逆に、式が始まってからお話の牽引力がなくなりそうなこと。

だったら式始まるまでが半分、始まってからが半分くらいの時間配分にすればいいんだけど、本番やってる時間が短くて果たして「バックステージコメディ」と言えるのか、という。

あと卒業式実行委員長・榎並夕起さんのキャラが定まらないのを早いとこなんとかしなければ。中間管理職的な立場だから場面によって振り回す・振り回されるが変わるわけで。かといってベタに本当にサラリーマン的な中間管理職像は似合わないだろうしなぁ。集団でコミュニケーションを取る時のおおまかな役割(漫才でいう「ボケ」「ツッコミ」みたいなポジションどり)が決まらないと書きづらいし、お客さんも見づらいんだよなぁ。

そんなことを考えていたら、モデルになった(?)卒業式実行委員時代の後輩から久しぶりにメールが来たので、ちょっとそこを起点に考えてみようと思う。

というわけで、だいぶ苦戦中です!
バックステージコメディ、なかなか一筋縄じゃいきません。
じっくりと突破口を探していくしかなさそうですね。

 

●お知らせ
1月6日より『試演会』『歌う会』の予約が開始しております!
席数が少ないのでお早目の予約がオススメです。

予約受付中!

『国府台高校校歌と卒業式の歌を歌う会』
1/22(月)19:30~21:30ごろ
詳細コチラ

『試演会』
2月6日(火)19:00
詳細コチラ