年内最後の稽古でした。
そして最後のプレ稽古。
アップしない劇団として(内部で)定着してきた感もあるアガリスクエンターテイメントでしたが、意外とそんなこともないようで昨日は冨坂さんの指示によりアップをしました。
斉藤コータさんの仕切りにより、「ワードウルフ」なるゲームを行う。
人狼ゲームに似てるのですが、もうちょっと簡易版といった感じ。
参加者のうち1~3人だけ違うワードを知らされていて、違うワードの者が誰かを探すゲーム。
たとえば、ゲーム開始前に9人は「海水浴場」2人は「キャンプ場」というワードを知らされている、といった具合。
マイノリティは自分がマイノリティだと知られないように会話をしていかなければならないが、開始時には誰がマイノリティなのか、あるいはそれが自分なのかはわからないのです。
簡単な質問などで、互いのワードを探っていきます。
なんとアプリ版がありまして、今回はアプリにワードを配当していただきました。
すごいねアプリは。
ゲームはかなりの盛り上がりを見せました。
そして、今日の本題、エチュードへ。
冒頭の台本は配られたのですが、虫食い状態。
台詞のかたまりと箇条書きが交互に並んでいます。
なので、これどういう風にやったらいいかね?ってのをエチュードで探ります。
まずは、榎並委員長と甲田先輩の会話。
第二ボタンくださいが言えなくてついつい学校の話になってしまう…ってことがやりたかったのですが、なかなか上手くいかず。
榎並「第二(ボタン)…」からの甲田「第二志望」という流れはいけそうだね、となる。
そもそもディスコミュニケーションなことをやろうとはしていましたが、
それにしても甲田くんの宇宙人というかサイボーグ感がいつにも増してキレキレで一同爆笑でした。
甲田先輩をどういう人物にしていくかは、気になるところです。
次に、それを目撃した津和野と星が榎並をからかうというシーン。
星さんはお休み(リジッター企画『そこのこと』1月17日~21日にご出演!)なので、代役は沈さん。
からかう津和野と星に振り回される榎並…というよりも、バシバシつっこんでいくのが理想形のよう。
さらに、そのからかってる中で「津和野が榎並を好き」という設定が生きるようなアイディアも出てきまして、後から見た時に「おっ」となりそうです。
まあ、まだエチュードの段階なんですけど!
男子高校生の切ない恋心が笑いに昇華される、そんな素敵なシーンは本番で見れるでしょうか、乞うご期待!
さらに、熊谷と議論してるところに美術部の沈がバタバタと走りこんできて、絵が描けてないことを必死にごまかそうとするシーン(鹿島さんは星さんの代役)
沈さんが自己防衛のためだけに嘘ついて身勝手で適当なことを言うシーンです。
しょうもないヤツです。
楽しげなシーンです。
土下座…!
続いてめんどくせえ卒業生斉藤がなぜか舞台袖まで侵入してくるシーン。
みなさんかなり笑い崩れてしまっています。
登場の台詞はあの名言に決まりました。
コータさん演じるこのめんどくせえ卒業生が、今回の創作における一つの要になっています。
まだまだ進化していくことでしょう。
続いて、卒業式に参列する保護者(=活動家)を演じる前田綾香さん登場シーン。
しかしみんなどうしてこう、ずけずけと舞台袖に入ってくるんでしょうね…(笑)
という、肝心の登場の仕方は後回しになりまして、生徒たちを勧誘するシーン。
冨坂さんよりちょいちょい指示は入りながらも、綾香さんからあるキラーワードが出まして「こいつヤバイ」となりました。
やさしく柔和な雰囲気とのミスマッチが魅力です。
ちなみに、今回の稽古場には前田さんが二人いますので、稽古場での呼び分けをこの日誌でも使っていきます。
前田友里子=前田さん
前田綾香=綾香さん
です。以後よろしくお願いします。
そんなところで稽古は終わりました。
さて、新年にはどれだけの進捗があるのか…
冨坂「ボコボコ空いてると思うけどとりあえず書いてきます」
年が明けると、試演会まであと1か月となります。
時間はあまりないのです。
プレ稽古最終日。
年内最終稽古にして、年末年始でまとめて台本書き進める前の最後の稽古なので、色々と段取りを説明してエチュード祭りの予定だったんだけど、いきなりそれだと出ない気がしたので、頭を使う系のアップをしよう!と。
コータさんが携帯に入れていたアプリを使って「ワードウルフ」っていう簡易版人狼のようなものをやる。
我々アガリスクエンターテイメントは会議とか議論のお芝居ばっかりやるし、頭を使う風のことが好きそうなので、稽古とかの場で人狼やってるイメージがあるのかもしれないけど、実は全然やらないのです。あれすげー時間かかるし、あとなんか良いイメージを持ってなくて。
ただ、ワードウルフは面白かった。
その後、今回の座組みにやけに多い12月生まれの誕生日をお祝いし、それからエチュードへ。
既にある台本を軽く読み合わせしてから続きのエチュードに入っていったのだけど、既にある台本の会話がゆるゆる過ぎる気がして来た。榎並・星間の会話がホントにただの段取りで、体重が乗ってなきゃ機能も美しくない。これは書きなおさねば。
ちなみに星秀美さんのウェイトがどんどん大きくなってます。最初そこまで想定してなかったけど、役柄の関係で出番がすげー続く。前回「そして怒濤の伏線回収」の飯田(伊藤圭太)状態。榎並津和野と同じくずっと居るんじゃないか?
それから、
甲田・榎並のシーン
榎並を冷やかしまくる津和野・星(代役)のシーン
美術部の沈の登場
沈の秘密が暴かれるシーン
斉藤コータの登場
前田綾香の勧誘
など。
全体として、榎並が精彩を欠いた印象。外してもいいから振り抜いて欲しい。じゃないとずっと居る割に目立たないやつになってしまう
津和野は榎並をからかうボケでありつつお話にも絡むネタが行けそうなので、その路線で。たぶん今までのアガリスクでの彼の役を踏まえつつ、ちょっといい感じ(だからベルセルクのジュドーっす)になるのでは。
沈は今までで一番「しっかりしてない奴」(要するに普段の本人)で、置かれてる状況も相まって楽しい。
コータさん演じる「ダメなどさまわり」のOBは、いい感じの登場の仕方が決まった。これ、ギャグすぎないか…?とも思ったけど、でもまぁコータさんはジョンだもんな、OK。
前田綾香さんの「穏やかそうで厄介な保護者(プロ市民)」は、やばくなる瞬間の入り方ですげーいいワードが出てきたのが収穫。
他にも鹿島のキャラや淺越のキャラ、前田のキャラなど、「これはテーマ的にもネタ的にもちょうどいい!」って人物が沢山居るのだけど、いかんせん多いので、一人ずつ出入りさせるのに苦労しそうだ。登場パターンがマンネリ化しないようにしなければ。
あと帰宅して気づいたけど、「出て、ハケる」だけじゃダメだな、と。シチュエーションコメディをやってるわけなので、情報が舞台上に溜まっていかないとな、と。
おまけ
12月生まれの人がたくさんいるのでお祝い。
榎並さん、コータさん、鹿島さん。
そして稽古場には来れなかったけど、ジャンプさん、山岡さん。
みなさん、おめでとうございます!!
それでは、年内の創作日誌はこれにて終わりです。
来年はすごい勢いで創作が進んでいるところを書きたいですね。
それでは皆様、よいお年を!
また来年お会いしましょう。