創作日誌 11/27(月)

こんにちは。

前回公演『そして怒濤の伏線回収』に引き続き、今回も「創作日誌」を更新してまいります。
『そして怒濤の伏線回収』は「~その企画、共謀につき~」という企画をもとに作られた作品で、その時の「創作日誌」は創作過程を公開する目的で始まりました。

『そして怒濤の伏線回収』創作日誌はこちらから

今回はキャスト全員からコメントをもらったり事細かなレポートをしたりはしないかもしれませんが、また新たな試みも出来ればと考えておりますので、お付き合いいただけると幸いです。

 


 

11月27日は劇団員のみでのネタ出し会議。
雑談と悪ふざけで脱線しながらも『卒業式、実行』で使えそうなネタがたくさん出てきました。

 

●卒業式と言えば?

・第2ボタン
…アガリスクメンバー、意外と後輩にあげた率が高い。ボタンじゃなくてネクタイなんかも含む。
→「誰にあげるかどうやって決めるの」→「予約フォーム制にすればいいんじゃね」なんともアガリスクらしいアイディアです。

・何歌った?
…「第九」(熊谷)、「旅立ちの日に」(多数)、などが挙げられるなか、
⇒冨坂「卒業ソング(J-POP)を自分たちで選んだはいいけど、難しくて歌えないっていうの国府台っぽいなぁ」とひらめき。「たしかに」と淺越。
そこから「この曲はどう?」と次々にアイディアが出てきました。
その曲は…一応秘密にしておきます!

**「国府台」とは?**
国府台(こうのだい)高校。千葉県市川市に実在する県立高校。アガリスク初期メンバーが多数卒業している。自主自立を重んじ、文化祭や卒業式などのイベントの企画・運営を生徒が行っている。これを題材にした過去作品に『ナイゲン』『紅白旗合戦』などがある。

 

・卒業式の日に告白
…当日はあんまり無いんじゃない?それ以前の日とか、当日にLINE聞くだけとか。

 

●美術部の絵が描けてない

国府台高校の卒業式では、壇上に国旗のほかに美術部の絵が掲げられるそう(『紅白旗合戦』でも登場するエピソード)。しかし、その絵が完成していなかったら…。

・大きなキャンバス(パネル?)が真っ白
・絵を担当する美術部(廃部寸前)の部員がごちゃごちゃ言ってごまかそうとする。「これは卒業生の未来とか無限の可能性を表していて」→「コンセプチュアルアートを持ち込むな!」
・「いっそ真ん中に赤い丸を書いてしまえば」→「ややこしい!」
○実際にライブペインティングの演出ができる
→「描いてるとこ見られたくない」と裏返して描いてる。でも全然進んでない。(ちなみに舞台となるのは主に体育館ステージの袖中です。)

!!しかし問題が!!

誰がやるんだ…?配役はほぼ決まっている…でもこの役使いたい…。てなわけで、そこらへんは執筆中の独り言by冨坂③「配役のはなし」に書いてありますので読んでくださいませ!

 

●ライブペインティングその2

・書道の先生が卒業式の式次第などを担当した。しかし、卒業式の最中に次々に変更されてしまう式次第。式次第もライブペインティングで書き換える。
・かつてマドンナ的存在だった

 

●舞台美術

最後には主人公が憧れている先輩の答辞のシーンになるんじゃないか。劇中はステージの袖中を描くが、そのシーンだけは壇上を舞台に持ってこなくてはいけないんじゃないか。

 

…などなど他にもたくさんの案が出ました。
ほとんど雑談でしたのでほぼメモしておらず記憶などを頼りに書きましたが、そもそもこれらの案がどこまで実現するかもわからない現時点です。

また今後の創作日誌でお知らせしていきますね。

最後に、今回の創作日誌では冨坂さんがコメントをくれることになったのでそちらをお楽しみくださいませ。

 

アイディアが色々出てご満悦の冨坂さん

 

冨坂ノート

いい稽古だった。そう言って差し支えないと思う。
今日は『卒業式、実行』のプレ稽古のためのプレの話し合い、脚本会議。だけど、3時間のただただすげー楽しい飲み会をしているような回だった。
お菓子がそうさせたのか、和室がそうさせたのか、いやそうじゃなくて皆がリラックスして望んでいたからなのかもしれないけど。
「”美術部の絵”が全然出来てない問題」とか「全校投票により卒業の合唱に厄介な歌が選ばれてしまった」といった、ネタと、物語と、国府台らしさのどれにもかかるようなアイデアがわんさか出てきた。大喜利みたいな会議だった。アガリスクは、たまにこういう会議がある。
以前、先輩的な立場の脚本・演出やってる人に「あんまりエチュードで作らないほうがいいよ」と言われたことがある。
曰く「役者に演技に専念する責任感が生まれない」とか「やりやすいことばっかり出てくる」「演出家が役者を追い込めなくなる」とのことだ。それはそれで真なのかもしれない。でも、俳優がプレイヤーでもライターでもディレクターでもある(そしてその割合は日によって変わっていく)この創作方法がやっぱり好きだ。
そして、こういう会議で出たネタは、まず間違いなくウケるのだ。だって、口に出しただけで稽古しなくても今日の参加者を笑わせた、つまりは実績のあるネタなんだから当たり前だ。
『時をかける稽古場』のタイムマシンの設定〜インフルエンザ展開までを思いついた一晩とか、『七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)』の構造を決めた日とか、そういう奇跡みたいに物事が進む脚本会議というのがたまにあって、そんなとき「瞬間最大風速で言えば、俺たちは今、世界で一番面白い会議してるんじゃないか?」と錯覚する。
そして、最近はそんな話し合いが特定のメンバーだけじゃなく、皆でできるようになってきたことが大きな成果だと思う。
『そして怒濤の伏線回収』の「伏線回収ジャンキー」という概念が生まれた会議や、「持田を伏線回収ホールにして、そこから伏線回収地獄に突入する」という流れが生まれた会議。
そんな、皆の思考と嗜好が溶け合った、大脳をクラウドで共有しているような瞬間。これの打率を上げていくことこそが、最終的に面白い演劇を作ることにつながると信じている。

なんかコラムみたいになっちゃったな。
次からはもうちょい具体的な内容を書こうか。

 

*オマケ*

冨坂さんが頭の中を整理するのに使用する付箋メモ。しかしメモ以外のことを忘れてしまうこともある。しまった、代わりに自分がメモをしておくんだった…とよく反省する。後悔先に立たずという話です。